冬のゴルフになると、
「アプローチでトップが出る」
「距離感がバラバラになる」
そんな悩みを感じるゴルファーは少なくありません。
スイングは特に変えていないのにミスが増える。
その原因は、冬特有の芝の状態とウェッジのバウンス角にあるかもしれません。
冬は芝が薄くなり、クラブがボールの下に入りづらい
冬になると芝の成長が止まり、
・芝が短くなる
・葉が寝る
・地面が硬く見える
こうした状態になります。
この「薄い芝」では、
夏と同じ感覚でヘッドを入れると想像以上にシビアです。
ボールの下にヘッドを入れようとしても、
思ったよりヘッドが地面の影響を強く受けてしまうのです。
バウンス角が大きいほど、冬芝の影響を受けやすい理由
ウェッジには「バウンス角」という設計要素があります。
これは、ソールが地面に当たったときに跳ね返る角度のこと。
- バウンス角が大きい
→ ダフりに強い/芝がフカフカな状況向き - バウンス角が小さい
→ 地面に弾かれにくい/薄芝向き
冬の薄い芝では、
バウンス角が大きいウェッジほど地面に弾かれやすくなります。
その結果、
・ヘッドが浮く
・フェース下部に当たらない
・トップして距離オーバー
といったミスにつながりやすくなります。
冬ゴルフで距離感が合わない正体
冬のアプローチで距離が合わないのは、
「インパクトが弱いから」でも
「ヘッドスピードが落ちているから」でもありません。
多くの場合、
バウンスが地面に当たって、初速が不安定になっているのが原因です。
弾かれたインパクトは、
✔ 当たりは薄い
✔ 初速が強く出る
✔ 球が止まらない
この状態では、距離感を作るのはかなり難しくなります。
冬芝ではローバウンスという選択肢
芝が薄い冬場では、
- バウンス角が小さめ(4〜8°前後)
- ソール幅が控えめ
こうしたウェッジの方が
✅ 地面に弾かれにくい
✅ ボールの下に入りやすい
✅ 距離感が揃いやすい
というメリットがあります。
「バウンスは多い方がやさしい」という考え方は、
芝の状態次第で逆になるという点は知っておきたいところです。
読者タイプ別|冬ゴルフでのウェッジ選びおすすめ
冬のアプローチでトップが多い人
薄芝に対してハイバウンスを使っている可能性があります。
→ ローバウンスのウェッジで弾かれを抑えるのがおすすめ。
当たりは悪くないのに飛びすぎる人
バウンスが芝に当たり、初速が出すぎているケース。
→ ミドル〜ローバウンスで距離感の安定を優先。
冬でもダフりが止まらない人
入射角が強めなタイプ。
→ ローバウンス一択ではなく、8〜10°程度の控えめバウンスが現実的。
夏用ウェッジをそのまま使っている人
芝の変化に道具が対応していません。
→ 冬用としてローバウンスを1本追加するだけでも効果大。
冬ゴルフのラウンド数が多い人
芝の薄さはコースや年で差が出ます。
→ ローバウンス+ミドルバウンスの2本体制で使い分けるのがおすすめ。
冬ゴルフはスイングより「適応力」
冬ゴルフは我慢の季節、と思われがちですが、
実は考え方と選択でスコアを守れる季節でもあります。
芝が薄くなった冬だからこそ、
・芝の状態を見る
・ウェッジのバウンス角を意識する
それだけで、アプローチの成功率は大きく変わります。
スイングをいじる前に、
まずは冬の芝と道具の関係を見直してみてはいかがでしょうか。



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