ゴルフでスコアを縮めるには、50ヤード以内の距離感を安定させることが欠かせません。
この距離を“なんとなくの感覚”で打つアマチュアは多いですが、実はそれがスコアを崩す大きな原因です。
そこで有効なのが、「振り幅で距離を覚える」アプローチ練習法。
スイング中の強弱ではなく、一定のリズムと振り幅で打つことで、再現性の高いアプローチが身につきます。
アマチュアに多い「距離合わせスイング」の落とし穴
アプローチの距離を打ち分けようとして、次のようなミスをしていませんか?
- 「距離を合わせよう」としてインパクトで緩む
- 小さい振り幅なのに強く叩いてしまう
- スイングの途中で力加減を調整しようとする
このように、スイング中で力をコントロールすると、テンポが崩れ、芯に当たらなくなります。
結果、トップ・ダフリ・ショートが増え、距離感が安定しません。
振り幅を基準にすることで距離感が安定する理由
スイングの強弱ではなく、振り幅で距離をコントロールすることで、
力みやインパクトの緩みが自然となくなります。
たとえば——
- 腰の高さまでの振り幅 → 約30ヤード
- 胸の高さまでの振り幅 → 約50ヤード
このように、自分の体を基準に距離を覚えることで、スイングを一定のリズムで振ることに集中できるのです。
「振り幅で決めて、強さは一定」――これが、距離感を安定させる最大のポイントです。
練習方法:1本のクラブで“距離の辞書”をつくる
使い慣れた1本のウェッジを使って次のように練習します。
| 振り幅の目安 | 飛距離の目安 | 意識するポイント |
|---|---|---|
| 腰の高さまで | 約30ヤード | 小さくリズム良く、力まず振る |
| 胸の高さまで | 約50ヤード | スイングテンポを一定に保つ |
| 肩の高さまで | 約60〜70ヤード | 大きく振っても強くしない |
ここで意識すべきは、テンポと力加減を変えないこと。
振り幅を変えて距離を打ち分けることで、インパクトが安定し、スピンや高さも自然と揃います。
身体が距離を覚えるまで繰り返す
この練習を続けていくと、
「腰までの振りで30ヤードくらい」
「胸までの振りでちょうどピンに届く」
といった感覚が、身体に染みついてきます。
つまり、距離感を“覚えよう”としなくても自然に再現できるようになるのです。
コースでも「この振り幅ならこの距離」と自信を持って打てるようになります。
距離感がズレたときのリセット方法
ラウンド中に「距離感が合わない」と感じたら、
焦らずに自分の振り幅を思い出すのがコツです。
「腰まで」「胸まで」といった基準を再確認すれば、感覚をすぐに取り戻せます。
これが“感覚ゴルフ”ではなく、“再現性ゴルフ”の強みです。
まとめ:スイングで距離を合わせるのではなく、振り幅で距離を決める
アプローチで距離を合わせようとして、
インパクトで緩んだり、強く打ちすぎたりするのはアマチュアに多いミスです。
しかし、振り幅を基準にした一定スイングに変えることで、
距離感・テンポ・インパクトすべてが安定します。
地道な反復が、確実に100切りへの近道になります⛳️



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