100〜150ヤードが上手くなるとスコアは変わる
「ドライバーは悪くなかったのに、なぜかスコアがまとまらない」
「グリーンの近くまでは行くのに、パーが取れない」
このようなラウンドが続く場合、100〜150ヤードのショットに原因があるかもしれません。
私自身、ベストスコアは83まで出せましたが、パーオン率は高くありませんでした。
特に課題だったのが、100〜150ヤードからグリーンを狙うショットです。
ティーショットでフェアウェイ付近まで運んでも、セカンドショットでグリーンを外す。そこからアプローチとパットでボギーを取るゴルフが多くなっていました。
もちろん、アプローチで寄せてパーを取ることもできます。
しかし、毎回アプローチを成功させなければならないゴルフでは、スコアはなかなか安定しません。
そこで私は、100〜150ヤードをただ真っすぐ打つのではなく、
距離と狙う場所を毎球変える練習
に取り組むようになりました。
この記事では、私が実践している練習方法と、パーオン率を上げるための成功基準を紹介します。
100〜150ヤードが重要な理由
100〜150ヤードは、アマチュアゴルファーがパーオンを狙う機会の多い距離です。
パー4のセカンドショットだけでなく、パー3のティーショットや、パー5の3打目でも残りやすい距離です。
この距離からグリーン、またはグリーン周辺の安全な場所へ運べると、パーやボギーでホールを終えられる確率が高くなります。
反対に、100〜150ヤードから次のようなミスが出ると、一気にスコアを崩します。
● OBや池へ入れる
● 深いバンカーへ入れる
● グリーン奥へ外す
● 大きくショートして、もう一度難しいショットが残る
● 左右へ大きく曲げて、寄せにくい場所へ外す
100〜150ヤードでは、毎回ピンの近くへ打つ必要はありません。
まず必要なのは、
次の一打を打てる場所へ確実に運ぶこと
です。
パーオン率を上げるには「距離」と「方向」の両方が必要
練習場では、同じクラブで同じ目標へ何球も打つことがあります。
これはスイングを確認する基礎練習としては有効です。
しかしコースでは、同じ距離を続けて打つことはほとんどありません。
前のホールでは105ヤード、次のホールでは135ヤード、その次は115ヤードというように、毎回違う距離が残ります。
また、距離が合っていても、左右へ大きく外れればグリーンには乗りません。
パーオン率を上げるには、次の2つを同時に練習する必要があります。
1. 狙った距離を打つこと
2. 安全な方向へ打つこと
練習場でも「120ヤード打つ」だけでなく、
「120ヤード先の目標の左側へ打つ」
というように、距離と方向を組み合わせて狙います。
最初に自分の基準距離を確認する
ランダムに距離を変える前に、まずは自分の基準となる距離を確認します。
例えば、次のように10〜15ヤード間隔で目安を作ります。
● 100ヤード
● 115ヤード
● 130ヤード
● 145ヤード
使用するクラブは、ゴルファーによって異なります。
大切なのは「この番手なら必ずこの距離」と決めつけることではありません。
● フルショット
● 8割程度のショット
● 短く持ったショット
● 少し低く抑えたショット
など、自分が最も再現しやすい打ち方を見つけます。
飛距離を最大まで伸ばすより、10球打ったときのばらつきが小さくなる打ち方を基準にします。
練習の成功エリアを決める
練習するときに、すべてのショットを「成功」か「失敗」かに分けると、自分の現在地が分かりやすくなります。
ただし、練習場の小さな看板や旗に当たらなければ失敗、という基準では厳しすぎます。
コースで必要なのは、毎回ベタピンにつけることではありません。
私は、目標の周辺に仮想のグリーンを作り、その中へ入れば成功と考えます。
目安としては、次のように設定できます。
● 100ヤード:目標から左右10ヤード、縦10ヤード程度
● 120ヤード:目標から左右12〜15ヤード、縦15ヤード程度
● 150ヤード:目標から左右15〜20ヤード、縦20ヤード程度
練習場の景色に合わせて、「左の柱から右の旗まで」というように具体的な目印を決めても構いません。
重要なのは、毎球同じ基準で判定することです。
私が実践している距離を変える練習
私が行っているのは、1球ごとに距離を変える練習です。
例えば、次の順番で打ちます。
1. 105ヤード
2. 135ヤード
3. 115ヤード
4. 145ヤード
5. 125ヤード
6. 100ヤード
それぞれ3球ずつ打ち、狙ったエリアへ何球運べたかを記録します。
同じ距離をまとめて打たず、距離を変えるたびに次の手順をやり直します。
1. 残り距離を確認する
2. クラブを選ぶ
3. 狙う場所を決める
4. 素振りで振り幅を確認する
5. 1球だけ本番のつもりで打つ
6. 結果を短く記録する
これはコースでショットを打つ流れに近い練習です。
同じクラブで何球も続ければ、前のショットを参考に修正できます。
しかしコースでは、基本的に一度しか打てません。
最初の1球で大きなミスをしない能力を高めることが、実戦でのパーオンにつながります。
「3球中何球成功したか」を記録する
練習の結果は、感覚だけで終わらせず、簡単に記録します。
例えば、次のような形です。
● 105ヤード:3球中3球成功
● 135ヤード:3球中2球成功
● 115ヤード:3球中2球成功
● 145ヤード:3球中1球成功
● 125ヤード:3球中2球成功
● 100ヤード:3球中2球成功
数字にすると、どの距離の成功率が低いのかが見えてきます。
「今日はアイアンの調子が悪かった」という曖昧な感想ではなく、
145ヤードの縦距離が合わなかった
115ヤードで左へのミスが多かった
という具体的な課題が分かります。
次回の練習では、その距離やミスに少し多めの球数を使えます。
距離だけでなく狙う場所も変える
距離の打ち分けができるようになったら、次は狙う場所も変えます。
例えば、練習場の150ヤード表示をグリーン中央と仮定し、次のように狙います。
● 目標の左半分
● 目標の右半分
● 目標より手前側
● 右の危険を避けて左側
● 左の危険を避けて右側
コースでは、ピンの位置だけを見て狙いを決めるわけではありません。
池、OB、バンカー、グリーンの傾斜などを確認し、最も大きなミスになりにくい場所を選びます。
練習場でも狙うエリアを変えることで、コースマネジメントとショット練習を同時に行えます。
フェードとドローは「曲がり幅」を確認する
危険な場所を避けるために、球筋を使い分ける方法もあります。
● 右がOBならドロー
● 左が危険ならフェード
危険な方向から離れていく球筋を選ぶ考え方です。
ただし、練習で重視するのは、大きく曲げることではありません。
最初は意図的に大きなフェードやドローを打ち、どのような動きで曲がるのかを確認します。
その後、少しずつ曲がり幅を小さくしていきます。
コースで使いたいのは、極端に曲がる球ではなく、
危険な方向へ行かない、曲がり幅の管理された球
です。
無理に球筋を打ち分けるとミスが増える場合は、自分の持ち球で安全なエリアを広く狙うことを優先します。
ミスの原因を一度に直しすぎない
100〜150ヤードの練習では、ダフリ、トップ、引っかけ、プッシュ、シャンクなど、さまざまなミスが出ます。
そのたびにスイング全体を変えると、かえって動きが安定しません。
ミスが出たときは、まず次の3点を確認します。
● 打点はどこだったか
● 球はどこへ出たか
● どの程度曲がったか
1球のミスだけで大きく修正せず、同じ傾向が続くかを見ます。
例えば左へのミスが続くなら、狙いを右へ変えるだけで終わらせず、フェースの向きや振り抜く方向を確認します。
一度の練習で直すテーマは、できるだけ一つに絞ります。
100〜150ヤードのおすすめ練習メニュー
50球で行う場合は、次のように配分できます。
ウォーミングアップ:8球
● 短いウェッジショット:4球
● 100ヤードの基準ショット:4球
力まず、当日の打点と球筋を確認します。
基準距離の確認:12球
● 100ヤード:3球
● 115ヤード:3球
● 130ヤード:3球
● 145ヤード:3球
それぞれ成功エリアへ入った球数を記録します。
ランダム距離練習:18球
● 105ヤード:3球
● 135ヤード:3球
● 115ヤード:3球
● 145ヤード:3球
● 125ヤード:3球
● 100ヤード:3球
毎回クラブを選び直し、本番と同じルーティンで打ちます。
左右の狙い分け:8球
● 左半分を狙う:4球
● 右半分を狙う:4球
球筋を無理に変えるのではなく、まずはスタート方向を管理します。
1球勝負:4球
最後は距離と状況を毎球変えます。
例えば、次のように設定します。
● 110ヤード、右に池
● 140ヤード、グリーン奥が危険
● 125ヤード、左にバンカー
● 100ヤード、ピンは右端
それぞれ一番安全な狙い場所を決め、1球だけ打ちます。
4球すべてで大きなミスをしなければ合格です。
ナイスショットだけを成功にしない
練習では、完璧な当たりだけを成功にしたくなります。
しかしコースでは、少し薄い当たりでもグリーン手前の花道へ運べれば、十分にスコアを作れます。
私は、次のように成功を考えています。
● グリーンに乗れば成功
● グリーンを外しても安全な場所なら成功
● 池やOBなど、一番避けたい場所へ行かなければ成功
パーオン率を上げることは大切です。
しかし、本当の目的はパーオン率という数字だけを上げることではありません。
大叩きを減らし、18ホールのスコアを安定させることです。
練習場で良くてもコースで乗らない理由
練習場で100〜150ヤードを上手く打てても、コースでは同じ結果にならないことがあります。
その理由は、コースには次のような変化があるからです。
● 左足上がりや左足下がり
● つま先上がりやつま先下がり
● ラフやディボット跡
● 向かい風や追い風
● 雨によるキャリーの低下
● 緊張した場面での力み
練習場で距離を打ち分けられるようになったら、ラウンドではライや風を確認し、無理に通常の距離を打とうとしないことも必要です。
難しい状況では、ピンではなくグリーン中央を狙ったり、あえて花道へ運んだりします。
良いスコアにつながるのは、最も飛ぶショットではなく、その状況で最も成功率の高いショットです。
ラウンド後に記録したい3つの数字
練習の成果を確認するために、ラウンド後は次の3つを記録します。
1. 100〜150ヤードからグリーンを狙った回数
2. そのうちパーオンした回数
3. パーオンしなかったときに大きなトラブルになった回数
可能であれば、パーオンしたときのパット数も記録します。
パーオン率が上がっても、難しい場所へ乗って3パットが増えているなら、狙う場所を見直す必要があります。
反対に、パーオンしなくても花道から寄せてパーやボギーでまとめられているなら、そのショットは必ずしも失敗ではありません。
数字を記録すると、ショット技術とコースマネジメントのどちらを改善すべきかが見えてきます。
こんな方におすすめの練習です
この練習は、次のような方におすすめです。
● 100切りや90切りを目指している
● 100〜150ヤードからグリーンを外すことが多い
● 練習場では当たるのにコースでは結果が出ない
● アイアンの縦距離が安定しない
● 毎回ピンを狙って大きなミスをする
● パーオン率を上げたい
● 練習の成果を数字で確認したい
使用するクラブや距離は、自分のレベルに合わせて変更して構いません。
最初は100・120・140ヤードの3種類だけでも十分です。
大切なのは、1球ごとに狙いを決め、結果を判定することです。
まとめ|100〜150ヤードは「最初の1球」を大切にする
100〜150ヤードが安定すると、パー4のセカンド、パー3のティーショット、パー5の3打目から、パーやボギーを取れる可能性が高くなります。
練習で意識したいポイントは、次のとおりです。
● 100〜150ヤードの基準距離を作る
● 距離だけでなく狙う場所も決める
● 同じ距離を続けず、1球ごとに距離を変える
● 成功エリアを決めて結果を記録する
● フェードとドローは曲がり幅を管理する
● グリーンを外しても安全な場所なら成功と考える
● 最後は1球勝負の実戦練習を行う
同じ距離を何球も打ってナイスショットを増やすことも必要です。
しかし、コースでスコアを作るために重要なのは、
やり直しのできない最初の1球で、大きなミスをしないこと
です。
まずは100・115・130・145ヤードなど、自分の基準となる距離を作ってみてください。
その後、距離と狙い場所をランダムに変えることで、練習場のショットをコースで使えるショットへ近づけていきましょう。
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